搭乗時間9時45分、そして現在8時30分、ラウンジで待機。バルセロナの空港も随分変わった。と言っても以前がどうだったか覚えているわけではない。ただ、広く、近代的で、デザインも洒落ている。ただ、個性がない。どこの空港にいるのか分からない。人は多い。これが失業率10%以上の国とは思えない。ここがバルセロナ、カタルーニャの首都だからだろうか。今月27日にカタルーニャ議会の総選挙が予定されている。現在第一党が過半数を占める公算が強い。その場合カタルーニャの独立に向かうのは必須。毎日、テレビで、カタルーニャの独立の是非が討論されている。確かにカタルーニャの豊かさでスペイン全体が持っているわけで、抜けられたら困るカタルーニャ以外と、他人のために切磋琢磨しているのが嫌になったカタルーニャ、どちらの気持ちも良く分かる。そもそも国とは何なんだ。ということを考えさせられる。今回イベリア半島を一周して、実感として分かるのは、確かに今日の居場所は今日と違う。ほんの数百kmの違いで、言葉 が違う。話し言葉だけでなく書き言葉迄違う。ラジオもテレビも独自の物を放送している。カタラン語とスペイン語(カスティーリャ語)の違いは自分にも分かる。でも、ガリシア語とポルトガル語は、自分には同じように聞こえる。何故、ポルトガルが独立国でガリシアがスペインの一地方なのか分からない。それぞれ歴史があり、そうなった経緯があるはず。なるようになって今がある。ではシリアはどうなのか。毎日シリアからの避難民のニュースが流れている。ドイツ、スペイン、ハンガリー、それぞれの対応、そして避難民の人たちの振舞い。いちいち考えさせられる。スペインは一万五千人の避難民を受け入れることになり第一グループが到着したというニュースが流れた。これからどのように受け入れて行くのだろう。日本なんか年間数十人しか受け入れしていない。受け入れられた人々の多くは、アメリカやカナダ、ヨーロッパへの再移住を希望していると聞いた。今後の日本、日本人はどのように行動すればいいのだろう。余分な時間があると、つい、考えてしまう。そろそろゲートへ向かおう。
さらば、スペイン。
搭乗予定の機材が20分送れで到着 搭乗は少々遅れそう |
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