祇園祭が終わらないと京都の梅雨は空けないといわれているが、今年は山鉾巡行の17日の前日に梅雨明け宣言。巡行の当日は雨は降らなかったが、超、蒸し暑い一日だった。
巡行の翌日18日は、なんと、早速の台風の影響か、更に蒸し暑い日だった。
今日、今年初の夏日になりそう。蒸し暑い日にはあまりなかない蝉たちが、今日は今年初めての大合唱。
山鉾巡行はテレビで見ていたが、やはり物足らず、テレビの実況放送が終わってから、帰り鉾を見に新町通りへ出かけた。
暑い! でも、狭い新町通りをあの大きな鉾が通る様子は、現場でしか感じられない、祇園祭のクライマックスだ。
あの屋根方さんたち、9時の四条通りスタートから、河原町通り、御池通りと広い道の巡行中、2時間以上、暑い屋根の上で、なにもすることなく待機。新町通りに入って初めて活躍の場が与えられる。屋根が電信柱などにぶつからないよう、屋根から足で障害物を押し、鉾を守るのだ。この鉾は鶏鉾。新町通りをようやく抜けきり、四条通りを東へ4回目の辻回し。鶏鉾は唯一5回の辻回しをする鉾だ。あと一回、室町どおりで最後の辻回し。
山や鉾は巡行から鉾町に戻ると、すぐに解体される。折角のものを何でそんなに急いで片付ける?
巡行の間に、街中の病魔を山や鉾に吸い取り、その病魔ごと、蔵に閉じ込めるのだそうだ。
この山は「山伏山」。
まずは、ご神体の山伏を下ろす。
ご神体が横になって運ばれる姿は、巡行ではみられない、鉾町ならではの姿。
山はこの日のうちに全て片付けられる。ちなみに、鉾は、この日のうちに骨組みだけにされ、翌日には全て片付けられる。
鉾の組み立て、解体は巡行を見る以上に興味あるもの。時間のある人は、じっくり観察することをお勧めする。